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日韓の互恵関係は終わった?

日韓の間での互恵の関係は終わったのではないかな?

 相互主義と互恵主義

国同士のやりとりで、特には貿易についてが多いのだが、

相互的(Resiprocal レシプロカール)と互恵的(mutually Beneficial ミューチュアリー ベネフィシャル) という考え方がある。

 

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相互と互恵 字は似てるが。。。。
相互主義とは

相互的なに主義をつけた「相互主義」とは、基本的には外国との通商や外交で相手国の自国に対する待遇と同等の待遇を与えようとする主義の事を言う。

例えば、アメリカと中国がやっている様に、片方が20%の関税をかけるなら、もう片方も同じ様に20%の関税をかける様にする。 つまり「目には目を、歯には歯を」の原則に基づくやり方だ。

 

互恵とは

一方で互恵という考え方もある。

これは皆で恩恵を分かち合おうという考え方だ。だからmutuallyというよりポピュラーな単語が使われている。

相互主義の様に互いに同じ%の関税をかけあうというやり方に立つと、発展途上国などの経済基盤が弱い国にとっては大打撃となるケースがある。

だから皆で折り合いをつけてという事で、GattからWTOへと貿易体制が進んできたわけだが、トランプの登場でそれも危うくなってきた。

 

冷戦時代の様子

さて互恵と言う点で考えると、アメリカとソ連が世界を2分していた冷戦時代が一番互恵があったのかもしれない。その時代は両スーパーパワー国が味方を増やすために、配下に恩恵を与えまくってた訳で、日本もプラザ合意までは随分と為替レートで美味しい思いをしていた筈だし、代価とはいえ例えば韓国もベトナム出兵で莫大な恩恵を貰っていた。

 

冷戦後の様子

それが冷戦の終わりと共に徐々に世界の力が細分化されてきて、それにともない、力を持った国々が増えてきた。例えば第2次大戦後、アメリカは2.5戦争体制を取れたと言われている。これはソ連、中国とさらにもう一つ小国と戦争ができる国力があったという意味で2.5戦争体制だったそうだ

 

 そのうちソ連が対抗馬となり、ソ連には勝ったがアフガニスタンやイラクで消耗している間に中国が巨大化して立ちはだかる様になってきた。

そして互恵の体制もGatt―WTOと進んできたのだが、TPPあたりからブロック化してきて、そしてアメリカだけが大事というトランプ大統領が現れ、流れが相互主義へ変わってきている。実際、世界全体の貿易量も2008年をピークに減っているそうだ。

 

過去の日韓関係 

さてそんな中で、もめまくっている日韓だが、実はこれまでは、アメリカという親分を中心に共産国同盟(北朝鮮―中国―ロシア)のラインに備えるためという事で、強制的にある程度の互恵が行われてきたと見るのが正しいかと思う。

それは例えば、竹島の奪還を武力で行わない状況だったり、慰安婦合意だったり、おそらく韓国側としては併合の不法性を日本に認めさせられなかったりと要は不満をもちつつもアメリカという圧力によって、お互いに少しずつ我慢するという意味での互恵があったのではないかと思う。

 

というのは、日本側も韓国側もネットの掲示板などを見ると、お互いに自分たちが相手の国に譲ってやってたのにというコメントが非常に多いからである。もちろん私は日本人なので、韓国側の方が非常に居丈高に感じるが。ただお互いがそういう不満をもちつつアメリカに抑えられて我慢してやってきたのは間違いない。

 

今の状況

ただここで韓国側、日本側とも比較的民族的な色の濃いナショナリスティックな政権ができたことで一気に状況が旋回した。とくに安倍政権は基本それほど色はつよくないのだが、韓国の文政権は革命的な色が強い。そのため日本への攻撃色も非常に激しいため、それに対し安倍政権も反応しという悪循環になっているのが今の状況である。

 今後はどうする?

さてこういう膿がでてくるのを良しとするかどうがであるが、実は私はこれは却ってよかったと思っている。正直、日韓関係はきれいに収まる事はまずない。なぜならお互い怨念(にルサンチマン)が溜まりすぎているからである。だったらとことんやりあって冷戦になるのも悪くないと思う。

 

日本人の性格的な傾向

韓国人には火病とよばれる民族的傾向がある様だが、日本人にはある程度までいくと、爆発するという民族的傾向があると思われる。これは第2次大戦の時に見た記憶があるし、(お茶の水の万世橋で真珠湾攻撃に万歳する群衆の映像がちゃんと残っている)

満員電車の中で我慢して我慢して最後に切れる人をみるのもそんなに珍しくない。

そういう現象を起こる前に小出しにしておいた方が遥かにマシではないだろうか。

 

ちなみに韓国のネット民はしばしば日本への攻撃を口にするが、日本の右翼系のネット民は、国交断絶が望みなので、比較的おとなしい。だったら折り合いがつくまで言わせていた方が健全ではないだろうか。

 

まとめ

そいうわけで互恵と相互という話であるが、日韓関係に限っては互恵ではなく、相互できちんと言論で殴り合った方が良いかと思う。どうせそんなに大したことにならないだろうしね。